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アレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギー性鼻炎(花粉症)とは

アレルギー性鼻炎とは、ハウスダストや花粉などの「アレルゲン」が体内に入ることによりアレルギー反応が引き起こされることで、「鼻水」「鼻詰まり」「くしゃみ」「目の充血」「目のかゆみ」などが起きるものです。

国民の約4〜5割がアレルギー性鼻炎に罹患しているとされており、症状で困っている方が非常に多い疾患です。

アレルギー性鼻炎(花粉症) 原因

アレルギー性鼻炎(花粉症)は、一年中症状が見られる「通年性アレルギー性鼻炎」、特定の時期に症状が見られる「季節性アレルギー性鼻炎」に分けられます。

さらに、この通年性と季節性が混ざったタイプもあります。

通年性アレルギー性鼻炎

通年性で多いのがハウスダストやダニで、10歳代で最も多いと報告されています。

季節性アレルギー性鼻炎

20~30歳代で最も多く、年々患者さんの数が増えていると報告されています。

季節性で最も多いのが、スギ花粉とされています。

カモガヤ,オオアワガエリ,ハルガヤ,ホソムギなどのイネ科植物,ブタクサ,ヨモギ,カナムグラなどの草本植物,マツ,ハンノキ,シラカンバ,ヒノキ,コナラなどの樹木の花粉など多くの植物が原因となり得ます。

アレルギー性鼻炎(花粉症) 症状

「鼻水」「鼻詰まり」「くしゃみ」が代表的な症状です。

鼻詰まりがひどくなると、鼻呼吸ができなくなり、「いびき」や「不眠」といった症状が出ることがあります。また、夜間にくしゃみが出ることも「不眠」の原因になります。

アレルギー性鼻炎(花粉症) 検査

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アレルギー性鼻炎(花粉症) 治療

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療は、主にアレルギー源を避けることと、薬剤による治療に分かれます。

それでも症状の改善が難しい場合には、手術療法が好ましい場合があります。

アレルゲンの回避

アレルゲンへの接触を極量回避することが有用な手段です。

花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の場合

花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の場合には、外出時にマスクやメガネをすることが有効な手段になります。

帰宅時に衣服をよく払うこと,うがい・ 洗顔なども有用とされています。

ハウスダスト、ダニなどの通年性アレルギー性鼻炎の場合

こまめに掃除をすること 、や寝具の洗濯によるアレルゲンの除去が大切です。

また、除湿器を用いて室内の湿度を上げないこともダニの減量には有用とされています。

花粉症 薬

花粉飛散開始1週間ほど前から、あるいは症状が出た直後から治療を始めることが好ましいとされています。

1日の「くしゃみの回数」、「鼻をかむ回数」、「鼻詰まりの程度」により重症度を判断し、薬剤を選択していきます。症状が出ていない段階であれば、例年(前年など)の症状の強さが参考になります。

第 2 世代抗ヒスタミン薬,ケミカルメディエーター遊離抑制薬,Th2サイトカイン阻害薬,鼻噴霧用ステロイド,抗ロイコトリエン薬などの薬剤を用いて治療を行います。

軽症例では単剤で治療しますが、重症度に応じて複数の薬剤を組み合わせて治療を行います。

第 2 世代抗ヒスタミン薬

多くの薬剤種類がありますが、代表的なものとして「アレロック」や「ビラノア」があります。

「アレロック」は1日2回内服の薬剤です。強い抗アレルギー効果が見込める一方で、副作用で眠気があるため自動車の運転をすることができません。

「ビラノア」は1日1回内服の薬剤で、アレロックに比べると抗アレルギー効果は弱いとされていますが、眠気の副作用も起きづらいというメリットがあります。食後2時間以上空けて、寝る前に内服するのが好ましいと考えています。

鼻噴霧用ステロイド

アレルギー性鼻炎の薬物治療において重要な役割を担っています。

即効性があり効果が1~2日程度で得られることが多く、「くしゃみ」「鼻水」「鼻閉」のすべての症状に効果が期待できます。その一方で、内服のステロイドと比べて副作用が少ないことも特徴です。

代表的な薬剤として「アラミスト」があります。1日1回、左右の鼻に2回ずつ噴霧します。

受診を希望される方へ

いかがでしたでしょうか。

花粉症は、例年の症状を参考にできれば症状が出る前に治療を開始することが好ましいです。

とはいえ、「症状をすぐに良くしたい」というニーズもあり、その場合には鼻噴霧用ステロイドは有用な治療方法です。

名古屋で花粉症治療をお考えであれば、金山駅前の当院への受診をご検討ください。

 

参考文献:鼻アレルギー診療ガイドライン 2024年版

この記事の執筆担当者:中村嘉宏(総合内科専門医)

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